シヴァリンガム（シヴァ神の神像）

スワミ・カレスワーラ入魂のシヴァリンガム

シヴァ神はインドで創造３神の一つと言われる宇宙の創造神です。
創造３神とはブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァのことで、それぞれが創造・維持・破壊の作用を受け持ちます。

宇宙の造化作用は、創造・維持・破壊のサイクルで動いています。
それは宇宙の法則であり、真理です。
何者もこの法則から外れることはできません。
その中でシヴァ神は破壊の作用を受け持っています。

また、シヴァ神はインド（ヒンズー）の神でありますが、歴史的にヒンズー教が拡大・発展していく過程で土着の原始宗教を多く取り込み習合して拡大していきました。
そのようなプロセスを経ているため、シヴァ神には１０００の別名があるとされています。
それはシャンカラ（吉祥なる者）・マヘーシュヴァラ（大自在天）・ナタラージャ（舞踏王）・ブーテーシャ（悪鬼たちの主）・バイラヴァ（畏怖者）などがあります。

シヴァ神というと一見近づき難いという印象があるかもしれませんが、現代ではシヴァ神は帰依者に対して様々な願いを叶え、優しく恩恵を与える神として多くの人の崇拝を集めています。
特に、インドの霊性修行者の間ではシヴァ神は大変人気があります。
その理由はあらゆる願望を成就させてくれる現世利益的な恩恵があるからです。
シヴァ派のヨギの多くは首にルドラクシャ（菩提樹の実）のジャパマーラを下げています。

私が首から下げているのがジャパマーラです

仏教はインドで誕生しその後中国を経由して日本に伝来しましたが、その過程でシヴァ神は様々な形で仏教の中に取り込まれました。
不動明王・大自在天・千手観音・大黒天などの由来はシヴァ神と比定されます。
それらはシヴァ神の持つ顔の一つ一つが神格化したものといえるでしょう。
その意味では、私たち日本人はシヴァ神そのものを崇拝することは少なくても、そこから分派した神々を祀り身近に感じていると言っても過言ではありません。

シヴァ神は先の画像のように神像として崇拝される他、シヴァリンガムという独特の形態のご神体があります。
この形の意味の詳細は別の機会にお話ししますが、悟りやシャクティ（法力）の源となる力を象徴しているものです。

ページ最上部のシヴァリンガムは先年マハーサマーディー（※）を行って逝去(せいきょ)した聖者スワミ・カレスワーラの血液を使い特殊な方法で入魂した大変価値のあるものです。
（※マハーサマーディーとは、瞑想をしながら肉体から自らの魂を分離しこの世界を離れ、死後に神界に入るヨガの高等技法のことをいいます。）
これまで多くの修行者がこのシヴァリンガムをお求めになりました。
しかし、既に聖者もこの世になく、30個程もあった在庫は今や僅少となっています。

水野氣功塾に祀られるシヴァリンガムもこれと形は違いますが同じ聖者によって作られたものです。
シヴァリンガムを治療室や自宅に置くとその神気で場のパワーが一変します。
気功治療家（ヒーラー）や治療家はもちろんのこと、それ以外の方も治療室や自宅にシヴァリンガムが一つあるとシヴァ神の気（エネルギー）に包まれ、その恩寵を感じていただけることでしょう。
シヴァ神とのご縁を感じる人は、是非シヴァリンガムをお近くに祀っていただきたいと思います。

ヒマラヤにはカイラース山という山があります。
この山はそれ自体がシヴァリンガムとして崇拝されています。
シヴァ神は肉体を持っていまだカイラース山で修行をしているという伝説もあります。

カイラース山

シヴァ神の妻はパールヴァティです。
また戦いの女神ドゥルガー神や破壊と殺戮の女神カーリー神もシヴァ神の妻です。
シヴァ神とパールヴァティの子供がガネーシャ神です。
シヴァ神とパールヴァティが合体したアルダナーリーシュヴァラという両性具有の神もいます。

シヴァ神のマントラは下記のものが有名です。
このマントラを唱えることでシヴァ神と繋がりを持てます。
いつも心で唱えるとよいでしょう。
このマントラには五大元素（地・火・空・水・風 ※「密教瞑想講座・初伝」で扱う内容です）のすべてが含まれていると言われています。
初めて私がこのマントラを習った時は何も感じませんでしたが、それから数年経ち修行が進み、今ではこのマントラはとても力があることが実感できます。